• ニキ
• はーい☆　さぁ、みんな準備はい～い？
  
  ニキがそう呼び掛けると、みんなサッとクラッカーを取り出し、カイトへと構え始めた。

• カイト
• ――！？　あ……！

• 全員
• 誕生日おめでとう、カイト！
  
  パンパンパーンっと派手な音を鳴らして飛び交う紙吹雪は、ちょうど桜の花びらのようにも見えた。

• カイト
• うわぁ〜〜！　ありがとう！！　オレの誕生日覚えてくれてたなんて、すっごい嬉しいよ！！

• サクヤ
• 今日、１人で場所取りをしてもらったのは、これの準備もあったんです

• カイト
• えっ、ああ……そうだったんだ～……

• ニキ
• そんでこのケーキはアっくんがカイトのために、がんばって作ってくれたんだけど～……
  
  ニキがいそいそと出してきたのは、ろうそくが並んだ、ホールのバースデーケーキ。

• カイト
• わ～！　すごい……！！　アラタありがとう！！

• アラタ
• 別にお前のためにがんばってなどいないがな！　……でもお前今日はもう食えんだろう！

• カイト
• う……そうだね、今日はもう甘いものは……。アラタがせっかく作ってくれたケーキ、ちゃんと味わって食べたいし……

• ミカ
• それは明日みんなで食おうぜ。じゃあ～……おし、これならどうだ！？
  
  ミカはケーキに並んでいたろうそくを、ちょうどあったオムライスにさしてみせた。

• ユウ
• オムライスにロウソクとは、斬新なアイディアですね

• リン
• ちょっとそれ、さっきまでケーキについてたロウソクじゃん

• ニキ
• だいじょ～ぶ、だいじょ～ぶ！　お腹に入ったら一緒だって～☆